悶悶としたいときに聴く一枚?
FAXレーベルではナムルックとの「Silence」などでおなじみのDr. AtmoとBenjamin Wild、Pino Shamlouのコラボレーション。この3人は別名義「The Whole Traffic」としても同レーベルよりアルバムを2枚リリースしている。
Benjamin WildとPino Shamlouの二人は同じく同レーベルよりPino & Wildjamin名義で「The MS-Series」、Xangadix名義で「Xangadix」「Xangadix2」をリリースしている。
このアルバムは決してタイトルを鵜呑みにして穏やかに晴れたのどかな公園の一日をイメージしてはいけない。
内容は全体的に暗めで淡々とした雰囲気だが、抑揚がない分リラックスして聴ける。
悶悶としたいときに聴く一枚?
#1 静かなシンセの持続音をバックに男の声が入る。ここだけ聴くとDr. AtmoとRamin Naghachianの「Sad World」(同レーベル)のようだ。やがてリズムが入り軽快気味に進行するが盛り上がる感じではなく控えめなリズムと短音のシンセで淡々と進んでいく。このアルバム中では一番明るめ。
#2 男声コーラスにエフェクトをかけたようなフレーズが印象的。控えめでゆっくりなリズムと3連符のシンセ音にのせてそのフレーズが繰り返されるが、どこか妖しげというか呪術的な感じさえする。
#3 低音シンセと鐘のような金属音が鳴るダークな導入で不安感を沸き立たせる。時々男の演説音を交えながら3連符シーケンスがリズムを絡めてうねるように流れるパートと静かなシンセが波のように打ち寄せては引くようなパートが交互に入れ替わったり、交わったりしながら淡々と展開していく30分弱。
Posted at 2013-01-17