raison d'être ‎– In Sadness, Silence And Solitude

Cold Meat Industry 2006

1 Reflecting In Shadows 8:57
2 In Abscence Of Light 5:02
3 The Well Of Sadness 8:16
4 Deep Enshrouded 7:24
5 Falling Twilight 7:16
6 Passing Inner Shield 13:19
7 Reflecting In Shadows (Live) 7:29
8 Passing Inner Shield (Live) 9:24

Label: Cold Meat Industry ‎– CMI157
Format: CD, Album, Reissue, Remastered
Country: Sweden
Released: Apr 2006
Genre: Electronic
Style: Dark Ambient, Experimental, Industrial, Tribal

Re-mastered version of the 1997 album, with two additional live tracks.
2曲のライブを追加したリマスター盤

孤高の極寒ダークアンビエント

遠い地鳴りのような、くぐもった音響で幕を開けるこのアルバムは、北欧のダークアンビエント・マスターPeter Anderson による一人プロジェクトRaison d'etre の、長らく廃盤だった4作目に、Live音源2曲を加えたリマスター盤。
ダークアンビエントには荒廃した終末世界が似合うけれども、彼の場合は廢教会だなあと思うのは、しばしば立ち現れるグレゴリオ聖歌や鐘、巡礼の鈴の音色のイメージでしょうか。尾を引きながら重なり合う殘響音は、かつて教会だったその場所に吹寄せられた殘留思念。乾き切った冷たく哀しいその世界に色はなく、打ち上げられた貝殻みたいに白いのです。絶望さえも消え果た空虚な音像空間に、おもむろに立ち現れる宗教的旋律は、一種荘厳ですらある。
パイプオルガンのようなもの、賛美歌の断片など、音樂要素が比較的高い本作や、『The Empty Hollow Unfolds』などは割とイメージが掴みやすくてお奨めです。
が、しかしそこはそれ、“ダーク”・アンビエントには違いないので、陰鬱、暗黒、効果音、ビロ〜ン、ドヨ〜ンが苦手な人には不氣味な音塊としか聞こえない筈。所謂ヲタクに片足突っ込んでいる者の云うことなので、ジャンルに覚えのない人は、私の「聴きやすい」を鵜呑みにしてはいけません。汗
http://blog.sanatorium.jp/?eid=163632

スウェーデンから冷たく暗い音を発信し続けるダークアンビエント界の超人Raison d'Etreの長らく廃盤だった初期名作の復刻盤。この作品は、マニアの間でもとりわけ評価の高かった4thアルバムをリマスターし、2曲のライブバージョンを追加して新作として生まれ変わったもの。まさに題名のとおりの、悲哀、静寂、孤独感漂う寒々しいサウンドが、リマスターでブラッシュアップされ更にリアルに響いてきます。特にグレゴリオ聖歌をフィーチャーした幻想的なサウンドコラージュが、あまりにも美しく、凍てついた北の大地を彷徨う魂たちへのレクイエムにも聞こえる。この作品を聴かずしてダーク・アンビエントは語れない、このジャンルでの最マストアルバムです。
http://www.x-rec.com/SHOP/SPE-894.html

Amazonで購入


discogs
Cold Meat Industry
Raison D'etre

Posted at 2012-08-24

<< Prev | Next >>

More posts about Cold Meat Industry

このページの上へ

テクノ
アンビエント
80s