逸脱な建築デザインと和的な音のコラボ
ぽろ〜ん、から〜ん、ひゅ〜、どんっ。
ゲゲゲの鬼太郎が出てきそう。
あまりにも日本風な音で一歩間違えるとオドロオドロしくて、幽霊映画に使われそうな雰囲気(決して悪い意味ではなくて)。
Caipirinha Productionsの建築シリーズ第3弾。
他にはSavvas Ysatis & Taylor Deupreeによる「Tower Of Winds(第1弾)」、テツ・イノウエの「Waterloo Terminal (第3弾)」がある。
長谷川逸子の設計した山梨県笛吹川フルーツ公園をToopが音で表現したというこの「Museum Of Fruit」だが、どういう風に感じるとこのような怪しげな表現になるのか?本人は実物を見てないらしいし…。
終始、笛のような音にエレキギターの金切り音のような音やノイズがからみ、バックに和太鼓のような音がドン、ドンと鳴っている。
アンビエント的に聞き流そうとするとイマイチ耳に刺激が多いが、和楽器アンサンブルによる前衛的なライブを聴いているようでなかなかおもしろい。
建築物のイメージと何か関係があるのかどうかはよく分からないところだが、エクスペリメンタルな雅楽と思って聴いていると楽しい。
さすが「Ocean of Sound」を編纂したToop。懐が深くていらっしゃる。
Posted at 2012-08-24