心地よい15のアンビエンス
エクスペリメンタルなポップグループ「The Flying Lizards」を率いていたDavid Cunningham(デヴィッド・カニンガム)による1992年のアルバム。
Made To MeasureのシリーズVol.13。
81年から91年にかけて映画やTV、舞台作品のために作られた曲を集めたもので最長でも6分の小品が15曲。
映像や舞台のための音楽であるためか、風景を連想しがちな曲調。
それぞれの曲ごとにヴァリエーション豊かで、イーノを思わせるような儚く優しげな音が美しく空間に拡がる。
アコースティック楽器の音を素材にしたテープによるループや反転など様々な音響工作を施して作られたという音は、決して実験的ということではなく、多くを主張することなく、古くさくもない、非常に心地よいアンビエンスを創出している。
うっとりと聴き続けて、気づいたらあっという間の15曲56分。
孤高に響くピアノが美しすぎる#15「The Same Day」が大のお気に入り。
discogs
David Cunningham
Crammed Discs
Posted at 2013-03-11