自然よりも美しい創造的なアンビエント
Basic Channel傘下のChain ReactionからデビューしたMonolakeによる3枚目のリリースとなる99年のEP。
まず、ジャケットの美しさが目を惹く。
ジャケット良ければ中身良しという使い古された表現通り、アンビエントの傑作にして大人気作。
終始虫の鳴き声のような音が鳴り続け、その奥に風のような低音が響き、不穏で涼しげなドローンが鳴ったりして、リアルに夜の砂漠のような音空間が拡がる。(夜の砂漠を体験したことはないが)
ひとつひとつの音はプログラム的にエディットされ人工的に作られた音なのだろうけど、これらが巧みにエディットされ、配置されることで、有機的な音世界が構築されている。
無機的な音のひとつひとつがMonolakeによって丁寧に紡がれ編まれた結果、本来の自然環境よりもより魅力的かつ創造的なアンビエント作品に成り得た好盤にして名盤。
やっぱり夜寝るときに聴くのが一番いいね。
Posted at 2013-01-17