妖しく幽玄な世界へ溶けていく…
タイトル通り女性による詩の朗読に色々とエフェクトをかけてレイヤーした、声とわずかなドローンだけの作品。
声が右へ左へと動き回る中、ため息、ささやき、つぶやき、話し声が重なり合う。
一見シンプルすぎるフォーマットで退屈しそうだが、これがなかなか、妖しくも幽玄な世界に引き込まれる。
2つ折りのジャケットの裏面に「Music inspired by the film LAST YEAR AT MARIENBAD」と記されておりアラン・レネ監督の1961年公開のフランス・イタリア合作映画「去年マリエンバートで」にインスパイアされて制作したらしい。
語られているフランス語は全く分からないが、聴いていると確かに映画のように現実感のないシュールな世界が拡がる。過去と現在が交錯し、夢なのか現実なのか…。
ジャケットはふざけているのかまじめなのかよくわからないようなおどろおどろしさだが、ほとんど女性の声だけにもかかわらず、よくここまで作れるものだと感心させられる。
ちなみにタイトルにNo.2とあるが、No.1は「The Little Dipper Minus Two (Echo Poeme Sequence 1)」というタイトルで同年「Klanggalerie」 というレーベルから限定200枚のRでリリースされており、聴いたわけではないが、曲はもっと短く、声以外にもドローンなどがいろいろと入っているとのこと。No.3は「Sand Tangled Women (Echo Poeme Sequence 3) 」というタイトルで同じく「Klanggalerie」から、7インチ・アナログで500枚限定リリース。
いつか全部まとめてリリースして…。
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Posted at 2012-12-19