アンビエント・テクノのスタンダード盤
Aphex TwinことRichard D Jamesの、彼が14歳の頃から作り溜めていたという音源を集めたデビュー作品にて天才として世間を驚かせることとなった名盤。
ベルギーのR&S傘下のアンビエント専門レーベルApolloより92年リリース。
常に深いリバーヴが効いていて終始ドリーミーで浮遊感あふれる楽曲が並ぶ。
せわしいビートも入っているがそれを浮遊感のあるシンセがオブラートのようにやさしく包み込み、心地よい空間を作り出している。
このアルバムからビートをごっそり取り除くと94年Warpよりリリースの「Selected Ambient Works Volume II 」にも通じる感じの音だ。
アンビエントを聴き始めて最初の頃(他にも無自覚なままアンビエントを色々と聴いてはいたが)、アカデミックな感じのしない、堅苦しくない心地よいアンビエントとして衝撃を受けた記憶は今も鮮明に残っている。
#1の「Xtal」は個人的には今でもアンビエント・テクノのスタンダードだ。
2009年にBeat Recordsよりデジタルリマスター盤が出ていておすすめ。野田努のライナーに特典ステッカー付。
Posted at 2012-10-28