穏やかで少し切ない極上のアンビエント
ブライアン・イーノの「Discreet Music」からアンビエントミュージックの啓示を受け、様々なアプローチと実験を繰り返しながら独自の音世界を構築し続けるポルトガルの音響ギタリスト、ラファエル・トラルの作品。
1987〜92年頃の音源を収録したファースト・アルバム。
99年ジム・オルークのレーベル「MOIKAI」からの再リリース。
94年にポルトガルの「AnAnAnA」レーベルよりリリースされた初版のものとは若干収録曲が異なります。
全体的に穏やかで少し切ないアンビエント。
休日の昼下がりに柔らかな日差しと風を感じながらこれを聴くと何とも言えない心地よさと切なさを感じます。
1曲目はハーモニカとパイプオルガンが混じったような音？によるドローンで、かなりの傑作。
これとよく似た5と少し変わった2、4の小曲。
3曲目はおもにギター単音によるアンビエントで25分。
少し退屈だけどこれが一番切なく響きます。日本の現代映画にも使われていそうな感じ。
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Posted at 2012-08-23