美しすぎる無重力チルアウトサウンド
Cem OralとIngmar KochによるフランクフルトのDJユニットで数々の良質なアンビエント作品を世に送り出してきたRISING HIGHより94年にリリースされたアンビエント・テクノの名作。
Air Liquideの名のごとく、澄み切ったような透明感溢れるサウンドで、小気味よいビートにのせて角のとれた柔らかなシンセの感触が心地よく展開する。
アルバム全体としてはフルアンビエントとして聴くには多少無理があるが、#5の「If There Was No Gravity」はチルアウトなイチオシの名曲。
地球上にいることを忘れさせてくれるがごとく静謐な宇宙空間の中、女性の囁くような歌声に誘われ、無重力をただひたすら漂うかのよう。
この曲を聴くだけでもアルバムを手に入れる価値がある。(EPもある)
Sun Electricにも似た音の美しさが全編に渡って綴られた名盤。
Die Reise Im Teekessel
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Rising High Records
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Posted at 2012-08-23